かたつむりのフランス語カフェ

吾輩はふら語教師である。名前はかたつむりである。

2024年エープリルフール パリ地下鉄のダジャレ駅名解説

ボンジュール!ふら語教師のかたつむりです。

2024年4月1日エープリルフール、パリの地下鉄では、いくつかの駅名が今夏開催されるパリ五輪にちなんだ名前に置き換えられました。

たとえば、Nation(ナション)駅は、Natation(ナタション、水泳という意味)駅に。親父ギャグを彷彿とさせる言葉遊びですね。

ということで、今回はエープリルフール(仏語ではpoisson d'avrilと言います)にパリ地下鉄でどのようなダジャレが生まれたのか、元の駅名とともに解説していきたいと思います。

エープリルフールに変わったパリ地下鉄の駅名たち

1. Nation→Natation

ナション駅がナタション駅に。natationは「水泳」ですね。

2. Alexandre Dumas→Alexandre Dumarathon

アレクサンドル・デュマ駅がアレクサンドル・デュマラトン駅に。

アレクサンドル・デュマは有名なフランス人の作家です。フランスの駅名や道路名には偉人の名前をそのまま使ったものがたくさんあります。

Dumarathonに、marathon「マラソン」が隠れていますね。

3. Victor Hugo→Victor Judo

ヴィクトール・ユゴー駅がヴィクトール・ジュドー駅に。

これも2と同様、偉人の名前が元の駅名です。

judoは「柔道」ですね。

4. Bercy→Bercyclisme

ベルシー駅がベルシクリスム駅に。

Bercyclismeの中には、cyclisme「自転車競技」が入っていますね。

5. Trocadéro→Trocanoë

トロカデロ駅がトロカノエ駅に。

Trocanoëにはcanoë「カヌー」が入っています。

6. Cluny-La Sorbonne→Cluny-La Sorboccia

クリュニー・ラ・ソルボンヌ駅がクリュニー・ラ・ソルボッチャ駅に。

Sorbocciaの中にはboccia「ボッチャ」が入っています。

ボッチャはあまり馴染みがありませんが、パラリンピックの正式種目のひとつ。

7. Daumesnil→Taekwon Daumesnil 

ドメニル駅がタエクウォン・ドメニル駅に。

Taekwon Dauの部分の音がtaekwondo 「テコンドー」になっています。

8. Solférino→Surférino

ソルフェリーノ駅がサーフェリーノ駅に。

Surférinoにはsurf「サーフィン」が入っています。

9. Pigalle→Pigoalball

ピガル駅がピゴールボール駅に。

Pigoalballのなかにはgoalball「ゴールボール」が入っています。

ボッチャ同様あまり知られていませんが、パラリンピックの正式種目のひとつ。

10.Barbès-Rochechouart→Basket-Rochechouart

バルベス・ロシュシュアール駅がバスケット・ロシュシュアール駅に。

basketは「バスケットボール」。

11. Crimée→Escrimée 

クリメ駅がエスクリメ駅に。

escrime「フェンシング」が入っています。

12. Sèvres-Babylone→Sèvres-Badminton

セーブル・バビロン駅がセーブル・バドミントン駅に。

Badmintonはもちろん「バドミントン」。

13. Avron→Aviron 

アヴロン駅がアヴィロン駅に。

Avironは「ボート競技」

14. Buttes Chaumont→Lutte Chaumont

ビュット・ショモン駅がリュット・ショモン駅に。

Lutteは「レスリング」です。

まとめ

以上、2024年のエープリルフールにパリ地下鉄で見ることができたおふざけを紹介しました。利用客の中にはオリンピック・パラリンピックに目配せするこのダジャレを面白がる人たちがいる一方で、こんなバカなことのために高い乗車賃を払っているのかと憤慨する人もいたようです。

個人的には、こういう大規模なジョークって結構好きです。日本の公共交通機関がこんな風にまじめにふざけるってちょっとないですものね。あるのかな?

来年のエープリルフールにはまたどのような言葉遊びが見られるか楽しみです。

それでは、また。

À bientôt !