ボンジュール！ふら語教師のかたつむりです。
今回は、パリ五輪開会式とアヤ・ナカムラについての話の続編。
先月、マリ出身の大人気歌手アヤ・ナカムラさんが2024年パリ五輪開会式でエディット・ピアフを歌うらしいという報道がされたことを受けて、極右政党・極右団体などが反対の立場を表明し、「アヤ・ナカムラはフランスの顔としてパリ五輪に出演すべきか否か」という問いがフランスの世論を分断したというお話をしました（詳細は次の記事を参照：パリ五輪開会式 黒人歌手アヤ・ナカムラをめぐり仏で論争 ）。
反対派の主な理由は「アヤ・ナカムラが（正しい）フランス語で歌っていない」というものですが、アヤ・ナカムラの擁護派は「アヤ・ナカムラがフランス語で歌っている」と擁護し「反対派の主張は歌手のルーツがアフリカのマリであることに対する人種差別に他ならない」と主張しました。
そんななか、2024年4月4日、オリンピックのためにサン・ドニに新設されたアクアティクスセンターの落成式に参席したエマニュエル・マクロン大統領はこの話題に触れ、アヤ・ナカムラはパリ五輪の開幕式に出演できる資格があると明言しました。
「オリンピック大会はフランス的なものにならなければいけませんが、アヤ・ナカムラはフランス文化の一部ですし、フランスのシャンソンの一部です」
ただ、マクロン大統領は自身がアヤ・ナカムラを支持する立場を表明したに過ぎず、実際にアヤ・ナカムラがパリ五輪開会式に出演するかどうかはセレモニーの組織委員会が決めることだとしました。
パリ五輪までもう100日ちょっとですが、結局、アヤ・ナカムラは開会式に出演することになるのでしょうか。
また進展があればみなさんに共有したいと思います。
それでは、また。
À bientôt !
