かたつむりのフランス語カフェ

吾輩はふら語教師である。名前はかたつむりである。

やや癖のあるフランスのオススメドラマ(Netflix中心)

ボンジュール!フランス語教師のかたつむりです。

今回は、フランスのドラマのお話を紹介します。

フランスのドラマは以前にも紹介したことがあるのですが、前回のものは万人向けの「超オススメ」ものでした。早い話、フランスのドラマをあまり見たことのない人向けです(こちらの記事参照)。

さて、今回皆さんにご紹介するのは、僕が最近見てハマったやや癖のあるフレンチドラマ。王道フレンチドラマではなく、どちらかというとマイナーな作品ですが、作りはいいので楽しめることは請け合いです。

この記事ではまず、必見のフランスドラマについてかんたんに振り返ったのちに、やや癖のあるフレンチドラマを3つ紹介したいと思います。

それでは、さっそく見ていきましょう。

目次

I. 必見のフランスドラマ(おさらい)

まずはおさらい。以前の記事でオススメのフランスドラマ・ベスト3を紹介しました。

① エージェント物語 (Dix Pour Cent)
② Lupin/ルパン (Lupin)
③ ファミリー・ビジネス マリファナ・カフェへようこそ (Family Business)

こちらの記事参照:Netflixで観られるおすすめフランスドラマ・ベスト3 - かたつむりのフランス語カフェ

これらの3つのドラマはいずれもオススメですが、特に『エージェント物語』と『Lupin/ルパン』は躊躇うことなく万人にオススメできます。『ファミリー・ビジネス』は少々下品なところがあるので、万人にオススメできるかと言われると疑問が残ります(僕は好きですが)。

これらのドラマをまだ見たことのない方は、まずはそっちをオススメします。

II. やや癖のあるおすすめフレンチドラマ・3選

さて、ここからが本題。

ここで紹介するのは、僕が最近見てハマったやや癖のあるフレンチドラマです。扱っているテーマは異なりますが、いずれもユーモアがあって笑えるドラマです。

それでは見ていきましょう。

① スタンディング・アップ! (Drôle)

©︎ Netflix

まずは、Netflixのフレンチドラマ 『スタンディング・アップ!』(Drôle)。フランスにおけるスタンドアップ・コメディを題材にしたドラマ。

主要人物は出自の異なる四人の若者。アイサトゥ(黒人系)、ネジル(アラブ系)、ブリング(アジア系)、そしてアポリーヌ(白人ブルジョワジー)。みんな、スタンドアップで成功することを夢見ています。

Drôleというのはフランス語で「滑稽な、面白い」という意味で、ドラマの中のスタンドアップ・ショーのお店の名前にもなっています。

脚本は『エージェント物語』のファニー・エレロ。大変よくできたドラマだったのですが、シーズン1で打ち切りになりました。残念で仕方ありません。

② シークレットサービス マル秘ミッション (Au service de la France)

©︎ Netflix

このドラマは今回紹介するものの中では僕のいちばんのお気に入りです。

1960年代前半、冷戦時代のフランスが舞台のスパイコメディ。

変人ばかりのシークレットサービスに採用された主人公アンドレが本物の諜報員に成長していく過程を描いています。

スパイのカッコ良い側面も出てきますが、基本的にパロディなので最終的にはスパイの愚かしい側面がフィーチャーされます。

特に当時の官僚主義や白人至上主義の風刺はかなり笑えます。

③ その日がやって来る (En place)

©︎ Netflix

ジャン=パスカル・ザディ主演の映画『俺はマンデラになる(Tout simplement noir)』が面白かったので、同じくザディさん主演のこのドラマ『その日がやって来る(En place)』を見ました。

『その日がやって来る』で、主人公ステファン・ブレはひょんなことからフランス大統領選に出馬することになり、フランス史上初の黒人大統領を目指します。

『俺はマンデラになる』も『その日がやって来る』も、いずれも黒人差別をテーマにしたコメディなんですが、ザディさんの間の抜けた演技が最高に可笑しいです。

III. おまけ フランス関連の日本ドラマ

最後におまけとして僕が大好きなフランス関係の日本ドラマを一つ紹介します。

グランメゾン東京

©︎ TBS

はい、木村拓哉主演のドラマ『グランメゾン東京』です。日本で三ツ星のフレンチレンストランを目指すシェフたちの話。

ドラマはフランス・パリで幕を開けます。第一話の半分くらいまでパリが舞台で、それから日本に移ります。僕はパリが舞台の冒頭部分はあまり面白いと感じなかったのですが、舞台が日本に移ってからは完全に虜になってしまいました。

脚本、キャスティング、料理シーン、全て満点です。あまりに面白いので僕はこのドラマを3回見ました。

キムタクをはじめ日本人シェフの話すフランス語はたまに「ん(笑)?」となるところがありますが、そういう部分も含めて魅力的なドラマです。

ちなみに、『グランメゾン東京』は2024年冬に続編の放送が決定しました。楽しみで仕方ありません。

まとめ

以上、やや癖のあるおすすめフレンチドラマを3つ(とフランス関係の日本のドラマ1つ)を紹介しました。「これ面白そうだな」というものがあれば、ぜひ見てみてください。

それではまた。

À bientôt !